交通事故の保険「搭乗者傷害保険」と「人身傷害補償特約」のちがい
交通事故に遭ったとき、治療費や生活の補償をしてくれる保険にはいくつかの種類があります。
その中でもよく使われるのが 「搭乗者傷害保険」 と 「人身傷害補償特約」 です。
名前が似ていますが、補償の仕組みがちょっと違います。
搭乗者傷害保険とは?
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契約している車に 乗っていた人(運転手・同乗者) がケガをした場合に使える保険です。
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治療費の実際の金額ではなく、通院や入院の日数に応じて「定額」でお金が支払われるのが特徴です。
👉 たとえば「通院1日につき〇〇円」といった形で支払われるので、実際の治療費が少なくても一定額が受け取れます。
👉 他の保険と重ねてもらえるので、いわば「プラスのお見舞金」として安心できる補償です。
人身傷害補償特約とは?
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こちらは 実際にかかった費用をカバーしてくれる保険 です。
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治療費だけでなく、通院のための交通費、仕事を休んだ分のお給料(休業損害)、後遺症が残った場合の将来の収入減まで補償してくれます。
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相手に過失があっても、自分の保険から支払われるので自己負担がなく安心です。
👉 契約内容によっては、車に乗っていないとき(歩行中や自転車に乗っているとき)の事故でも補償対象になります。
2つの保険のちがい
保険の種類 | 補償のしかた | 特徴 |
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搭乗者傷害保険 | 定額支払い | 通院や入院の日数に応じて、決まった額がもらえる |
人身傷害補償特約 | 実費支払い | 治療費や休業損害など「実際の損害」をカバー |
👉 両方に入っていると、
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実際の治療費は「人身傷害補償」でしっかりカバー
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プラスして「搭乗者傷害」で定額補償を受けられる
という安心の組み合わせになります。
接骨院に通院する場合は?
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搭乗者傷害保険:通院日数に応じて定額が支払われるので、接骨院への通院もカウントされます。
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人身傷害補償特約:接骨院での施術費用も「実際にかかった治療費」として補償されます。
つまり、両方の保険があると 安心して治療に専念できる のです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 接骨院での治療は保険で認められるの?
A. はい、交通事故のケガに対して整骨院・接骨院での施術も、必要性があれば補償対象になります。
Q2. 治療費は立て替えが必要ですか?
A. 保険会社へ「治療費の一括対応」を依頼することで、自己負担なく治療を受けられるケースが多いです。
Q3. 搭乗者傷害と人身傷害、両方もらえるの?
A. はい、重複して補償を受けられるため、実際の治療費とは別に「お見舞金」のような補償を受けられることもあります。
Q4. 主婦やパートでも休業損害は出るの?
A. 出ます。専業主婦の場合でも、家事労働の価値を収入とみなして休業損害を請求できる制度があります。
まとめ
交通事故に遭ったとき、補償を知っているかどうかで安心感が大きく変わります。
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搭乗者傷害保険=「決まった金額のお見舞金」
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人身傷害補償特約=「実際にかかった費用の補償」
当院では、交通事故による治療のご相談はもちろん、保険についてのご不明点もサポートしております。
安心して治療を受けられるように、一緒にサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。