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もみ返し

好転反応とはどういった反応なのか?よく揉み返しと同じようなもので扱われますが実は全く違ったものなのです。

 

 

揉み返しとは?

揉み返しとは刺激量が多すぎる場合に起こるものです。施術後に痛みやダルさが増強したり気分が悪くなったり、頭痛がすることがあります。強すぎるマッサージや長時間の施術、骨膜などの炎症を起こしやすいところに強い刺激を与えることでひどい炎症が起こり当日〜翌日にかけて痛みが出てきます。

また知識のない施術者が首・肩周りの施術を行うことで自律神経である迷走神経を刺激してしまい、貧血のような症状が出ることもあります。

 

 

好転反応とは?

好転反応とはこれも施術後に痛みが強くなる、だるさが増強するなどの症状ですがそれに至るまでの機序が揉み返しとは全く異なります。

痛みや強い凝りを感じているところは血流が悪くなっていることがほとんどです(捻挫などの急性の痛みの場合は血流過多)。施術を行うことで今まで血流が滞っているところから急に血流が良くなるので硬くなった筋肉や血管がびっくりして痛みやダルさが一時的に強くなることがあります。

しかし痛みが取れていく上で血流を改善させることは必須ですのでこれは決して悪い反応ではなく体が楽になることに向けた第一歩です。

好転反応の場合は痛みやダルさが取れた後に体が楽になることが非常に多いのでむしろいい反応だと思っていただければと思います。

 

 

骨盤矯正などのあとに痛みが出たら?

腰痛

骨盤矯正後にまれにダルさが出る方がいらっしゃいます。骨盤にゆがみがあると背骨にゆがみがでます。ゆがみがある状態ですと筋肉が偏って使われてしまうことが多いため痛みが出やすいのですが、骨盤矯正を行うと偏って使われていた筋肉の負担が取れる一方で今まであまり使えていなかった筋肉が使われるのでだるさが出てしまうことがあります。この痛みは1〜2日ほどすれば落ち着きますのでご安心いただければと思います。

 

どうしても辛い場合は?

アイシングをお勧めしております。氷嚢やビニール袋などに氷水を入れていただき患部を10〜15分ほど冷やしていただければと思います。冷やすことで炎症が落ち着きますので痛みが落ち着きます。体が疲れている状況や、精神的にお辛い時に出やすい症状でもありますので腹八分目までの食事に抑えて、睡眠時間を確保することで好転反応は出にくくなります。体質で出やすい方もいらっしゃいますので、他院で施術を受けて好転反応が出たことがある方は必ず施術者に伝えるようにお願いいたします。

 

鍼灸施術の好転反応

鍼灸施術でも好転反応がでます。睡眠不足・食欲不振などでの体調不良の場合、精神的緊張などでは刺針によって血圧の低下や徐脈が起こり立ちくらみや、一過性の貧血様症状が出ることがあります。迷走神経反射といい、仰向けで寝て足を高く上げ体を温めることで早期に回復します。特に迷走神経反射が起こりやすのが首周りです。自律神経が多く分布するため好転反応が出やすいので方周りに鍼をした後は急に動いたり、激しい動き・スポーツを避けることをおすすめします。

 

刺激過多・症状悪化との見極めに注意

ヘルニアや狭窄症、腰椎分離すべり症など器質的変化がおきている患部に物理的刺激(マッサージや強い力の矯正)を入れると症状が悪化することがあります。ヘルニアなどは軟骨が変形しているので強い刺激を入れると器質的変化が進行し症状が悪化することがあります。これは好転反応ではなく器質的変化の進行を助長してしまっているので症状がひどくなった後に楽になることがなく痛みがひどくなったまま治らないです。特に手術を考えられているような症状をお持ちの方は画像所見や検査結果などをご持参して接骨院・整骨院に足を運んでいただくよ良いかと思います。

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